財団概要

日本国際賞(Japan Prize):賞の意義

Masao Ito
吉川 弘之

 人類は知恵によってその存在を守ってきた生物種である。そして現代では、その知恵の多くが学術研究によって生み出される知識に依拠することとなった。ことに現在は科学技術の知識が多くの研究者によって急速に生み出されている。その 中で、ノーベル賞を始めさまざまな賞が優れた研究を表彰している。そこでは受賞者の系譜が、その賞を特徴付けている固有の視点が描き出す歴史を、専門家だけでなく一般の人にも示すことになるといってよいであろう。

 日本国際賞が示すべき歴史は何か。その概要に、科学技術の進歩に寄与すると同時に人類の平和と繁栄に貢献すること、と書かれていることから考えれば、それが示すべき歴史とは、科学技術の進歩とともに、それによってもたらされた平和と繁栄の歴史を、重ねて示す事でなければならないことになろう。

 過去の歴史を振り返るとき、この両者の重なりが存在したことを指摘することは容易である。科学技術の中に、歴史のある時点で負の効果を人類に 与えたものがあったにせよ、長い歴史を通して科学技術の進歩が人類に平和と繁栄をもたらしたことは疑う余地が無い。

 日本国際賞は、受賞者の系譜を通じて、科学技術の進歩と人類の平和と繁栄との重なりの歴史を示すものである。しかもそれは長い歴史を通してゆっくりと見えてきたもののみを示すのでなく、現在さまざまな展開を見せている科学技術についても、今研究している人たちがその重なりの歴史を造る重要な主役であるという前提に立って、進行する歴史を示そうとするものである。そして、ここで示されたものが、研究者だけでなく一般の人々にもとどくことによって、科学技術の人類の平和と繁栄への貢献がますます確実なものになっていくことを念願している。

会長 吉川 弘之

Japan Prize -人類の平和と繁栄のために

Hiroyuki Yoshikawa
矢﨑 義雄

 人類の平和と繁栄は世界中の人々にとって共通の 願望である。そのために科学技術が果たしてきた 役割は計り知れないし、これからの未来において も、科学技術の進歩が人類の平和と繁栄にとって 大きな支えになり続けることはまちがいない。

 日本国際賞(Japan Prize)は、全世界の科学 技術者を対象とし、独創的で飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、もって人類の平和と繁栄に著しく貢献したと認められる人に授与される。1985年の第1回の授賞式から今年の第29回までに世界13ヶ国より81名の卓越した科学者が受賞している。

 日本国際賞創設の経緯を振り返るとき、戦後、日本が近代国家への急速な発展を成し遂げることができたのも、世界中の多岐にわたる科学技術の成果を享受することができたからこそであり、なんとしても「国際社会への恩返し」をしたいという深い感謝の気持ちがあったことがわかる。初代会長をはじめ創設に携わった多くの先人の強い思いは、現在も我々に綿々と受け継がれている。

 毎年4月に開催される日本国際賞授賞式ならびに祝宴には、天皇皇后両陛下のご臨席を賜り、立法、行政、司法の三権を代表する方々や学界、官界、財界からも多くの方々に出席をいただいている。まさにその日は受賞者の偉大なる業績を称えるとともに、科学技術の限りない進歩を願う重要な一日となっている。

 国際科学技術財団は日本国際賞の顕彰事業をはじめ、明日の科学技術の世界を担う若手科学技術 者の育成や科学技術知識の普及啓発活動を通じて、 人類の平和と繁栄に貢献する科学技術の更なる発展を祈念してやまない。

理事長 矢﨑 義雄

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