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2012年(第28回)日本国際賞受賞者決まる
分子標的治療薬の開発で白血病治療に道を開いたジャネット・ラウリー博士ら3氏と
世界最高性能の永久磁石を開発し省エネに貢献した佐川眞人博士に決定

 

財団法人国際科学技術財団(理事長吉川弘之)は2010年(第26回)日本国際賞(ジャパンプライズ) の受賞者2名を発表しました。今年の授賞対象2 分野のうち「工業生産・生産技術」分野では、東北工 業大学理事長の岩崎俊一博士(83歳)、「生物生産・生命環境」分野では、スタンフォード大学生物学 部教授のピーター・ヴィトーセク博士(60歳)が選ばれました。

岩崎博士は、ハードディスク装置(HDD)の記録方式である垂直磁気記録方式の開発による高密度磁 気記録技術への貢献が認められました。博士はいち早くこの方式を提唱し、1977年に世界で初めて 高密度化に向けた同方式の実現に成功しました。コンピュータから家電製品、モバイル機器まで幅広 く記憶装置の主流となっているHDDは、デジタル化の進展に伴い、常に大容量化が求められていま す。博士は、垂直磁気記録方式により、1956年の開発以来水平磁気記録方式を採用してきたHDDの記憶容量の限界を打ち破りました。インターネットによる情報化社会の実現はHDDの小型化・大容 量化の賜物であると言っても過言ではありません。さらに、一層の発展が見込まれるクラウドコンピュ ーティング、また、ユビキタス社会の実現を支えるのが垂直磁気記録方式による大容量HDDです。 2006年には世界の主要メーカーが同方式を用いたHDDの量産を開始し、2010年には、生産される HDDは全てこの垂直磁気記録方式になると言われています。

ヴィトーセク博士は、窒素などの物質循環解析に基づく地球環境問題の解決に貢献しました。今日、 地球人口の急激な増加と人間活動の活発化による地球環境の影響への対応が地球規模で求められ ています。博士は、70年代に人間活動が生態系に与える影響について研究を始めました。その研究 結果に基づき、窒素に着目して、施肥や化石燃料の燃焼などによる人為的な窒素の供給が、炭素、リ ン、その他の栄養素の循環にも影響を与えていることを明らかにしました。これらの研究を通じて、新 たな研究領域である生物地球化学の手法と概念の確立に大きく貢献。さらに、生物地球化学分野の データを用いて地球生態系の様々な事象が大きく人間活動の影響を受けていることを報告し、人間活 動による影響の重大性について警鐘を鳴らすと同時に、環境問題に関する政策決定にも重要な提言 を行ってきました。

両博士には、4月21日に東京で開催される授賞式で賞状、賞牌と賞金5,000万円がそれぞれ贈られ ます。

2011年(第27回)日本国際賞の授賞対象分野は、「情報・通信」と「生命科学・医学」の2分野で、現在、 世界各国の学者、研究者ならびに有識者に受賞候補者の推薦を依頼しています。

 

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Japan Prize News No.57

2017 Japan Prize受賞者決定
先導的な暗号研究により情報セキュリティへ貢献したアディ・シャミア博士と
遺伝子工学に革命的な新技術をもたらしたエマニュエル・シャルパンティエ博士、ジェニファー・ダウドナ博士の3氏に
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