ストックホルム国際青年科学セミナー

2004年派遣学生

写真荒古 恵
東北大学
生命科学研究科生命機能科学専攻
 

 2004年12月4日から12日にかけて、私はストックホルム国際青年科学セミナーに日本から代表として派遣されました。17カ国から科学に関係している25人の学生が集まって1週間のプログラムを共にこなしていくのです。世界中から集まった科学者たちやスウェーデンの高校生との交流、スウェーデンの研究施設への訪問、博物館や国の施設の見学、王女達との会見、そしてノーベル賞授賞式など一連の行事への参加と、朝早くから深夜まで非常に盛りだくさんの1週間でした。

 ほとんどの参加者は20代前後と私よりも2-4歳若い年代だったのですが、話している内容はとても深くやっている研究も高校を卒業したばかりの学生とは思えないほどでした。さらに、私が自分の研究のことを英語で話しても、専門外の分野なのにもかかわらず理解してくれたようでそれにもまた感心しました。また、彼等からも普段聞くことのない専門外の分野の研究について図を交えて説明してもらいました。いつもは自分の研究分野のことしか話す機会がないので、このような異分野交流を他国の人とできる機会がとても新鮮でした。また同時に、高校生のときから専門的なことが研究できるという学生たちがうらやましくもありました。
他にも、プログラムの中でスウェーデンの高校生と交流する機会がありました。高校生2人と私たちから2人が一チームとなって提示された課題に取り組んだのですが、そのアイディアの柔軟さにも感心しました。私たちがしていることを理解しようとしてくれて、科学に対する関心の高さに驚かされました。このように、科学者の縦のつながりを支援するようなプログラムが自然に根づいているのもやはりノーベル賞の影響なのか、と感じました。

 ノーベル賞に関わる一連の行事にもすべて出席させて頂きました。医学生理学賞の記者会見の場に参加させてもらった時に、受賞者の方に聞きたいことがあったので記者会見が終わった後に話しかけに行くと、Rechard Axel教授が詳しく説明してくれました。さらに、レセプションでは私たちのような学生でも自由に誰にでも話しかけるチャンスがあったので、私は緊張しながらもこのときとばかりに受賞者の方に話しかけました。どの受賞者の方も快く話してくれ、とても感動しました。特に物理学受賞者のFrank Wikczak教授とは1時間ほども話しこみ、最後に私が自分の名刺を渡すと彼も名刺を渡してくれました。さらに晩餐会では、他の参加者とトイレにたった帰りに「センターテーブルの脇を通って王をチラッと見てから戻ろう」という話になり、王族の近くを通りかかると、2日前に会見した第一王女ビクトリアが私たちに気づいてくれて話しかけてきてくれました。1回会ったきりの私を覚えてくれていてこんなに親しく話してくれるなんて、と感動しました。祝賀会や夜会も、出席者は誰とでも話ができるような雰囲気で本当にその場を楽しむことができました。その場にいる人たち全員が受賞者を祝福し、科学にたいして敬意と大きな関心を抱いている場に参加でき、とても光栄でした。

 1週間の滞在でしたがプログラムが本当によく考えられていて、内容の濃い1週間をすごせました。後でコーディネーターの人に聞くと、1年前から準備していてくれたそうです。この1週間は、私にとって非常に実りの覆い1週間でした。この経験を活かし若い世代に刺激を与えていき、またこの1週間で知り合った人たちと連絡をとり続けお互いに刺激を与えながら科学に携わっていきたいと考えています。最後になりましたが、私をSYISSの参加者として送ってくださった皆様に、この場を借りて御礼を申し上げます。


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