ストックホルム国際青年科学セミナー

2009年派遣学生

mani関口 悠
東京工業大学理工学研究科国際開発工学専攻
 

 今回私は2009年のSIYSS(ストックホルム国際青年科学セミナー)に参加させてもらいました。19ヶ国から科学に熱心な25人の学生が集まったこのセミナーで、今回私が一番学んだことは交流の大切さです。というのもノーベル賞受賞者やSIYSSの学生、コーディネーターとの交流を通して非常に大きく貴重なものを得ることができたと思うからです。

 まず、われわれの大先輩にあたるノーベル賞受賞者とは想像以上に親密な交流をすることができ、大変感動しました。今回、ノーベル賞関連の行事として医学・生理学賞の記者会見、物理学賞・化学賞・経済学賞・文学賞の各講演、レセプションおよび授賞式とさまざまな行事に参加したのですが、レセプションの際には受賞者に直接質問できる機会が数多くありました。SIYSSの学生が取り囲んで話を聞いている際の受賞者の輝かしい顔がとても印象に残っています。そして熱心に話している受賞者からは研究への情熱がひしひしと感じられ、研究者として自分に今一番必要なことは研究への純粋な興味を持つことなのだということを直に学ぶことができました。このように身近に直接聞くことができたからこそ感じ・学べたことが数多くあり、このような機会が得られたことをとても光栄に思っています。

 また、セミナーでは参加学生の研究発表会もありました。各自の研究を現地の高校生に向けて5分で発表したのですが、他のSIYSSの学生が非常にしっかりとした発表をしていることに驚かされました。特に自身の興味のあるテーマを選んで研究にしている学生が多く、発表後にはテーマの選びかたやアプローチの仕方などに関して非常に楽しい議論をすることができました。その中で彼らの科学に対する興味の深さを知るとともに科学の追求という同じ夢を持った同世代同士の交流によって研究への意欲が増し、将来の研究生活に向けて勇気付けられたように思います。

 さらに今回のセミナーはすべてスウェーデンの現地学生がコーディネーターとして企画運営をしてくれました。1週間という短い期間の間に参加者が存分に経験し楽しめるよう、彼らは半年以上かけて計画を立ててくれているそうです。1週間を何不自由なく過ごせたことも彼らのすばらしい仕事のお陰であり、このような素晴らしいセミナーを作り上げてくれた現地コーディネーターたちに感謝するとともに彼らとの交流を今後も大切にしていきたいとも思いました。その他にも、Noble NightCapと呼ばれる授賞式後のパーティーも現地の大学生が企画し、ノーベル賞授賞式後の正式な行事として定着しています。自分も朝5時まで続いたNightCapを十分に楽しませてもらいましたが、とても同世代の学生が企画したものとは思えないほど素晴らしいものでした。このように学生時代から積極的に社会に参加しているスウェーデンの学生たちの立派な姿に自分たちの未熟さと世界の広さを思い知らされる同時に、まだまだ自分たちにもやれることがたくさんあるのだということを思い知らせてくれました。

 今回SIYSSを通じてさまざまな交流ができたことは自分の科学者としての視野を広げさせ、世界がより多くの可能性とより多くの夢にあふれていることを教えてくれました。そしてこれからの研究生活に向けて何を目標にし、どのような道に進んでいけばよいのかを考える非常によい機会になったと思います。これからも科学への熱い思いを忘れずに、研究に励んでいきたいと改めて思うようになりました。


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