ストックホルム国際青年科学セミナー

2016年派遣学生

春日貴章
香川高等専門学校 詫間キャンパス 専攻科
 

 私は今回、ストックホルム国際青年科学セミナー(SIYSS)2016に日本からの派遣学生として参加させていただくことができ、ノーベル賞関連行事や現地での研究発表など、通常では経験できない、貴重で濃密な時間を過ごすことができました。他国の優秀な若手研究者や、現地コーディネーターの方々と互いに刺激しあいながら過ごした8日間はとても刺激的で、これから先も忘れることはないと思います。

 私が今回のSIYSSで印象に残った点は、大きく二つあります。
まず一つは、やはりノーベル賞関連行事に参加できたことです。今回は、ノーベルレクチャー、ノーベルレセプション、授賞式、晩餐会、ナイトキャップに参加させていただくことができ、どれも華々しく、煌びやかなシーンが印象に残っています。招待していただいた日本大使館が主催している大隅先生のレセプションでは大隅先生と直接お話させていただくこともでき、今後研究生活を続けていく上でのアドバイスを頂くこともできました。私は現在工学を志していることもあり、今後ノーベル賞とはほとんど関わりのない世界で生きていくことになるとは思います。ですが、地道に研究に取り組んだ結果がいつか報われるという瞬間をこの目で見られたことは、研究に対する大きなモチベーションになりました。また、大隅先生はノーベルレクチャーでも研究成果のお話をされる際に、必ず共同研究者の方の名前を出されており、今回は単独受賞ということでしたが、多くの研究者の方々と協力した結果今回の賞を得たのだということが強く伝わってきました。

 もう一つは、他国の若手研究者との交流です。今年は17カ国24名の学生がストックホルムに集合しました。参加者の多くは私達よりも年下でしたが、皆自分の研究や活動に自信を持っており、接していて年下だと感じることはほとんどありませんでした。特に印象に残っているのが、彼らのほとんどが自主的に研究活動を行っており、自分自身の事を学生というよりは一人の研究者として考えている点でした。日本で生活していると、どうしても自分はまず学生であるという事を意識しがちですが、彼らは一人の若手研究者として他の参加者の研究に意見し、批評し合い、議論を交わしていました。全てを参考にすることは難しいですが、特に国際社会における研究交流の場において、良い議論を交わすためには、臆することなく自分の意見を述べることが大切なのかもしれないという気付きを得ることができました。

 私は今回高専生として始めてSIYSSに参加しました。高専という学校・制度は現地でも説明が難しく、実際に参加するまでは自分の研究や英語力が現地で通用するのか不安ばかりでした。ですが、今回の参加を通して、高専という学校の一つの利点である、「通常の大学生よりも早く研究を始められる」という点を強く実感しました。SIYSSの主目的の一つである現地での研究発表を行うためには、主体的に研究を行っていることが非常に重要になってきます。もし自分が高専以外の学校に進学していたとしたら、今回このようなチャンスを掴むことはなかったと考えています。

 最後に、今回このような貴重な機会を与えてくださった国際科学技術財団の方々をはじめ、これまで研究を指導してくださった先生方や先輩方、家族、長期間尽力してくださった現地コーディネーターの皆様、またその他SIYSSの行事に関わってくださった多くの方々に深く感謝致します。

 

 

 


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